2007年 05月 29日
四万十川物語(リレー・エッセー) 16 |
[第16話] 開高 健氏
[プロフィール]
・1930 大阪市生まれ
・1958 芥川賞受賞
・1964 朝日新聞臨時特派員で
ベトナムへ
・1981 サントリーなどのCMで
広告大賞
・同年 菊地寛賞受賞
・1989 食道癌で死去。
享年58歳
ーーーーーーーーーーーーーーーー
■四万十川応援歌(あなたの国に、まだトンボは棲めるか?)
自然は今、全地球規模で酷い状況になっている。
トンボがいなくなった、ドジョウがいなくなった、
カエルの鳴き声は聞こえない。
ウグイスの声も聞いたことがない・・・
トンボやドジョウがのんびりと棲めないところには
人間も住みづらいのだということは
いろいろ報告されているが、
このことをそのまま皮膚で、
ナイフで切られた傷のように感じる人は実に少ない。
考えるより感じることのほうがむずかしいのは
万古不易、いつの時代も変らぬものなのだ。
自然にはある限界点があり、それ以内ならば
人間がほんのちょっと努力すれば蘇るという
不屈さをもっているが、その限界点を越えてしまうと
どうあがこうと作り出せない。
ヒトは月へ行って帰ってこられるようになったものの、
オタマジャクシ一匹、実験室で作り出せないじゃないか。
そのオタマジャクシが失われた時、
人間の心にどういう変化が起こるか、
この大問題をみんなもっと見つめる必要がある。
形あるものが形のないものから生まれるのだという
大原則に鋭く深く目を凝らしていただきたい。
そして山や川を眺めてほしい。
すべての日本人が心の故郷喪失者に
なりつつある今こそ。切に!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■開高 健さんのこと
開高 健さんは逝去寸前に四万十川にやって来ていた!
太郎は一緒に酒を飲んだ!「オーパ」という本をくれた!
豪快だが饒舌な人だった!
「四万十川応援歌」を詠んでくれた彼が、
今の四万十川を見たら何と言うだろうか?
聞いてみたいものだが・・・
四万十の夢も、夢のまた夢!
一緒に写した写真がアルバムから剥がれない!
(四万十太郎)
<「四万十川新聞」(16.11.15)より>
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[リレー・エッセー]
終わり・・・。(山藤花)
[プロフィール]
・1930 大阪市生まれ
・1958 芥川賞受賞
・1964 朝日新聞臨時特派員で
ベトナムへ
・1981 サントリーなどのCMで
広告大賞
・同年 菊地寛賞受賞
・1989 食道癌で死去。
享年58歳
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■四万十川応援歌(あなたの国に、まだトンボは棲めるか?)
自然は今、全地球規模で酷い状況になっている。
トンボがいなくなった、ドジョウがいなくなった、
カエルの鳴き声は聞こえない。
ウグイスの声も聞いたことがない・・・
トンボやドジョウがのんびりと棲めないところには
人間も住みづらいのだということは
いろいろ報告されているが、
このことをそのまま皮膚で、
ナイフで切られた傷のように感じる人は実に少ない。
考えるより感じることのほうがむずかしいのは
万古不易、いつの時代も変らぬものなのだ。
自然にはある限界点があり、それ以内ならば
人間がほんのちょっと努力すれば蘇るという
不屈さをもっているが、その限界点を越えてしまうと
どうあがこうと作り出せない。
ヒトは月へ行って帰ってこられるようになったものの、
オタマジャクシ一匹、実験室で作り出せないじゃないか。
そのオタマジャクシが失われた時、
人間の心にどういう変化が起こるか、
この大問題をみんなもっと見つめる必要がある。
形あるものが形のないものから生まれるのだという
大原則に鋭く深く目を凝らしていただきたい。
そして山や川を眺めてほしい。
すべての日本人が心の故郷喪失者に
なりつつある今こそ。切に!
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■開高 健さんのこと
開高 健さんは逝去寸前に四万十川にやって来ていた!
太郎は一緒に酒を飲んだ!「オーパ」という本をくれた!
豪快だが饒舌な人だった!
「四万十川応援歌」を詠んでくれた彼が、
今の四万十川を見たら何と言うだろうか?
聞いてみたいものだが・・・
四万十の夢も、夢のまた夢!
一緒に写した写真がアルバムから剥がれない!
(四万十太郎)
<「四万十川新聞」(16.11.15)より>
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[リレー・エッセー]
終わり・・・。(山藤花)
by kawauso100s
| 2007-05-29 09:59
| 四万十川物語