[第7報]
主宰者 : 市川浩司氏 【
プロフィール】
■林業・森業情報/その7

【写真】20年度田舎で働き隊!事業in高知(いの町633美の森)
■「田舎で働き隊!」事業調査(ヒアリング)結果報告書
◆はじめに
以下は、NPO法人土佐の森・救援隊が、平成20年度第二次補正予算事業「田舎で働き隊!」事業の研修生募集広告を、大手新聞に出してから研修を終了するまでの間(平成21年3月3日~同年3月31日)、平成21年度の「田舎で働き隊!」事業を見据えて、首都圏と研修先の高知県で市川が行った取材記録です。
元土地改良新聞編集部長(平成21年3月31日退社)としてのネットワーク、高知県出身という地の利、人の縁等を活かし、実に多くの多彩な方々と出会い、貴重なご意見をいただくことができました。取材を通して、21世紀の持続的循環型新林業=森(もり)業の様々な可能性が見えてきたように感じました。
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土佐の森・救援隊が行った「田舎で働き隊!」事業******************************
【首都圏でのヒアリング】
■谷地快一氏(東洋大学文学部日本文学文化学科教授/北海道出身)
市川さんから「田舎で働き隊!事業」を紹介する手紙をもらった。
この事業は(農水省から助成を受け)土佐の森・救援隊という特定非営利活動法人がおこなっているもので、何らかの 事情で就業の機会を失っている人や、「森」からみた中山間地域における人と自然の共生という問題に関心を持つ人に参加を呼びかけている。こうした事業が確かな展開をみせることを心から祈りたい。
「村おこし」「地方自治」「地域再生」など、きわめて今日的な問題で深刻だが、そもそもこの問題を深刻にした最大の原因は、長い間〈田舎、つまり生まれた 場所では食べていけなかった〉という現実にある。
それで、食べてゆくために都会に出たその人々が、いま会社・工場そして工事現場でさえ食べていけない現実 にあるからといって、食べるために山川草木や海浜に戻ったりはしないだろう。集団就職で郷里を離れ、東京へ、大阪へと出て、爪に火を燈すようにして生活の安定をつかみ取った時代を知っているボクはそんなふうに思う。
地域活性への仕組み作りの大切さは、今に始まったことではない。しかし、それがうまくいかなかった理由は、地政という公共事業の哲学がなかったからだ。それがなければ、いつまでたっても人は寄らないだろう。暮らしに誇りをもてないのだ。
65歳以上の高齢者が住民に占める割合が50パーセントを超えて、集落内で存在できるかできないか、という限界に近づいている集落を『限界集落』という。この言葉を教えてくれたのは他でもない市川さんだった。だが限界なのは集落ではなく哲学だ。自然と共生するためのトータルプラン、要するに地政という哲学を持たない政治が限界なのだ。
郷里の北海道を独立国にしたい、という妄想をいだいた貧しい10代をふと思い出した。そして、いま「妄想」と書いてしまったことで、とても悲しい気持ちになっている。
豆打つも畑打つも老余呉百戸 浜岡 延子
国貧し大学貧し卒業す 高野 素十
(ブログ「
海紅山房日誌」3月11日より転載。谷地先生は私が師事する俳文学者。俳号・海紅。学生の研修生はスケジュールがタイトすぎて獲得できなかった。)
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「限界集落」関連(四万十川博物館)
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■政岡俊夫氏(麻布大学学長/高知県中土佐町 出身)
政岡学長には同郷(実家が隣同士)ということもあり、直接話し合う機会を2回設けていただいた。21年度事業を見据えた「田舎で働き隊!」事業の可能性をご考慮いただいている。犬、猫、馬、蛇、亀、イルカ等々各種動物の専門家集団=麻布大学と生物多様性、自然豊かな高知県、鳥獣被害に悩まされている高知県の市町村との協働事業の可能性を探りたい。
分野的には「教育」もからんでくるだろう。既に、麻布大学の先生がツキノワグマの研究で四国に入っている。今はなくなったが、麻布大学は室戸市でイルカの飼育をしていた。
◆政岡氏談
『里山は野生動物と人間の緩衝地帯。里山の復活が鳥獣被害を減少させる。動物と人間のコミュニケーションを再考する必要がある。』(学生の研修生は獲得できず・・・)
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■林良博氏(東京大学大学院国際動物資源科学研究室/教授)
林教授とは、「立ち上がる農山漁村」の現地視察(千葉県)で同行させていただいた。政岡学長の知人でもある。土佐の森・救援隊の「田舎で働き隊!事業」に声援を送っていただけた。なお、土佐の森・救援隊は平成19年度の「立ち上がる農山漁村」に選ばれている。(学生の研修生は獲得できず。)
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「立ち上がる農山漁村」関連(ブログ:土佐の森・救援隊)
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■小前隆美氏(農村工学研究所/所長)
小前所長には、麻布大学と同様、農村工学研究所の専門家と高知県の市町村をジョイントさせる可能性の有無を、質問させていただいた。
既に、今回の研修地でもある高知県いの町に専門家を派遣しているとのご返事をいただいた。ただし、滞在型ではなく出張型。
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■大高泉氏(筑波大学大学院教育研究科科長/元高知大学教授)
三井環境基金の会合でお会いした大高教授には、筑波大学の学生を土佐の森・救援隊の研修に招待しようとしたが、今回は学生の都合がつかずできなかった。「環境教育の重要性」を指摘された。
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「三井環境基金」関連(ブログ:土佐の森・救援隊)
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■古藤田香代子氏(一橋大学講師/環境・地域づくり等アドバイザー)
古藤田氏は林野庁の山村再生委員会の委員。森林ボランティアアドバイザーとして土佐の森・救援隊の活動を応援していただいている。
今回の土佐の森・救援隊の「田舎で働き隊!」事業も、月尾嘉夫東大名誉教授、 横浜市役所等多くの方に声をかけていただいた。また、研修生の審査委員もお引き受けしてもらった。
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古藤田さんが土佐の森に(ブログ:おおのたまらん!土佐の山・里)
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■清水貴之氏(公認会計士/神奈川県出身)
清水氏は公会計の専門家でもある。公会計は、3万人以上の自治体は今年秋までに、それ以外の町は、2011年秋までに作成しなければならない。
◆清水氏談
『財政状態を住民だけでなく、首長、議会、職員全員がシェアした上で、政策を議論すべき。本来は国からやれと言われる前に言われたこと以上のことをやるべきだと思うが、そこまで理解のある首長はなかなかいないのが現状。町のレベルでどう公会計を活用しようとしているかも知りたい。』(研修期間中、いの町の塩田町長との面談があるので、この点を取材する予定。)
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■安岡隆子氏((財)土佐育英会/元高知商業高校国語教師)
安岡氏は現在、三鷹市にある土佐寮の管理者。土佐寮は高知県出身の大学生の寮。1学年17名計68名が寝食を共にしている。今回の「田舎で働き隊!事業」の研修生募集にあたり、新聞広告以外の方法でまず思いついたのが、土佐寮の学生を研修生に、ということ。
しかし、安岡氏『2月に来ていただいていたら、何人もご紹介できたのに』と残念がられた。学生は既に高知に帰っていたり、アルバイトの予定を入れていたりで、研修生の獲得は今回はかなわなかった。(後日訪問すると、行きたかった!と何人もの学生が言っていたようです。)
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■豊永竜二氏(高知県東京事務所チーフ/農林水産担当))
全国農業会議所が主催する
新農業人フェア(於・池袋サンシャイン)へ高知県が出展するので、田舎で働き隊!事業のPRを県のブースでさせていただくよう依頼し、承諾を得る。
◆豊永氏談
『ご協力します。いい人材に、高知県に来ていただきたい。』
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■久保野永靖氏(J-WAVE(FMラジオ)/編成部長)
田舎で働き隊!事業のPRをFMでやってもらおうと依頼。アポなしでも会っていただけた。久保野氏の奥様も古民家再生の田舎で働き隊!事業に応募されたそうだ。
◆久保野氏談
『NPOは宣伝が下手』(しかし、土佐の森・救援隊の「田舎で働き隊!」はオンエアーされなかった・・・)
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■市川智啓氏(高知県環境農業推進課(「
土佐自然熟」)/主任)
新農業人フェアで出会う。
◆市川氏談
『塾生に林業も学ばせたいが、森林組合や役場とかけあってもどうもうまくことが運ばない。冬は林業研修をやらせたいが、土佐の森・救援隊とタイアップする方向で考えてもいい。』(高知県では、21年度の新規県単独事業「
副業型林家育成支援事業」がスタートする。土佐の森・救援隊は、土佐自然塾などとタイアップして、この事業に取り組むことにしている。「林業」と「農業」のコラボということか・・・)
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■永島敏行氏(俳優/有限会社青空市場代表取締役)

立ち上がる農山漁村の千葉現地視察で同行。永島氏がかかわっている農業学校の生徒に「田舎で働き隊!事業」の研修内容をPRしていただいた。が、研修生は獲得できなかった。
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永島敏行と青空市場ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■内山幹子氏( 横浜市地球温暖化対策課/担当係長)
「田舎で働き隊!事業」の研修内容をPRしていただいたが、研修生は獲得できず。
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■中島晋氏( 山梨県道志村役場まちづくり調整室/調査役)
役場の職員を研修に誘っていただいたが、研修生は獲得できず。
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■内藤義夫氏(㈱ジェイ・シー・ツーリスト/副社長)
元日本航空社員。この方とは新橋の居酒屋でよく語り合う仲。農林水産省等三省合同で推進する「子ども農山漁村交流プロジェクト」「オーライ!ニッポン」、「農家民宿おかあさん百選」等、旅にかかわりのある事業について説明し、旅行業界側の貴重な意見をいろいろ頂いた。今話題の「かんぽの宿」の問題点も勉強させていただいた。
◆新橋の居酒屋S

【写真】アイジョージ氏/右から三番目と遭遇(市川)
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■國弘幸伸氏(慶応大学医学部耳鼻咽喉科医師/高知県土佐市出身)
國弘氏の父親、國広友幸氏(77歳)が所有する山( 佐川町 、四万十町、 越知町 )の管理を土佐の森・救援隊ができないか打診があった。いずれ、いわゆる不在村地主(山主)になるが、なんとか山を守りたいとのこと。近々、土佐の森・救援隊の幹部が父親と交渉する予定。
◆「ドクター國弘さんちの森」を視察(2009.6.6/土佐の森・救援隊)

【写真】國弘友幸氏
こんなに手入れされた森は、今まで我々土佐の森・救援隊が関与した森林では、初めてでした・・・[more]
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会員だより(片岡隊員の「企画」シリーズ)/掲載日未定
なお、片岡隊員は國弘氏と同じ土佐市の出身(戸波小学校S36年卒)。