2006年 02月 11日
春野公麻呂 (「デジ森ドットコム/森ログ」より) |
■高知県内の富士山いろいろ
(県内に五座もある富士山。尚、有名峰の「伊予富士」は山名に県内の名称が付いていないので除きます。)
1. 白髪山(1769.7m)=土佐富士
県内の富士山では最高峰。この向かいのみやびの丘(1558m)から見ると、美しい富士山容をしていて、ジグザグに上っている登山道まで克明に見える。白髪山はこの標高ながらも40分ほどで誰でも登れるハイキングの熊笹に覆われた山。それだけに、休日ともなれば登山客で溢れる。が、静かな山行を楽しもうと思えば、山頂から北へ進む回遊コースを取ればいい。このコースは三嶺への縦走コースでもあるが、人は少ない。ただ、90年代後半に出版された「山と野原を歩く」にこのコースが紹介されたため、以前よりは増えてきている。
2. 鴻ノ森(299.5m)=土佐富士
この山は、高知市北西部の中高年者は学校の遠足などで子供の頃、登ったことがあるかもしれない。現在は南面はみかん畑になっている。山頂には本山氏方の神森出雲の居城、鴻ノ森城があった。永禄4年頃、長宗我部元親勢が城を攻める際、水路を断ったが、城では馬に白米を注ぎ、水のように見せたという。しかしやがて出雲は切腹、妻は北の断崖から落ちて絶命した。故に昔は「切腹ヶ森」とも呼んだ。
3. 小富士山(170m)=介良富士
シイ、カシ萌芽林やアカマツ、オンツツジ群生地として知られ、昭和期には山頂に三角点が埋設されていたが、東から南にかけての潮見台ニュータウン開発が進み、昔日の秀麗な山容は望めなくなった。現在、南東部は潮見台緑地公園となっている。
4. 小富士山(207m)=佐川富士
かつては佐川八景の一つ「小富士の暮雪」として佐川町では有名峰だった。山名の由来は、昔、駿河から赴任した役人が地元の本家富士山を偲んで名づけたというもの。JR西佐川駅南西の「富士見町」は、そこからこの山を見ると富士山型に見えることから名づけられた町名。
5. 唐岩(801m)=明治富士
「明治富士」という呼称を知る者は、現在ではこの山の登山口周辺の住民にもいない。現在、最短コースの一部が土砂崩れによって廃道化しているが、遠回りの、五在所山桑藪コースと谷ノ内コースからも上ることができる。
■春野公麻呂さんの写真付きエッセーは『デジ森ドットコム/森ログ』に掲載中です。
■ブログ:四万十通信にも関連記事(「みんなで作ろう、「こうちマイナー山の日」)を掲載します。(18.2.13)
【写真】明治富士
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[勝手にトラックバック(1)] <坂本誠醸造所>
■富士山
【写真】2002年11月、静岡県戸田村にて。(撮影:坂本誠)
数々の地点から富士を見てきたが、2番目に印象深い富士山の1つである。ちなみに、これまで見た1番の富士山は、10年近く前のクリスマスイブの東京発高知行フライト。冬の寒さに空気が研ぎ澄まされ、月明かりだけに照らされた富士山が墨絵の様に浮かび上がっていた。あのときにカメラをもっていればと、ひたすら悔やむばかりである。
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[勝手にトラックバック(2)] <四国・高知のマイナー山>
◆高知県の最高峰 『三嶺』
ご存知、高知県の最高峰にして、四国一美しいと言われる山。山頂周辺のコメツツジとミヤマクマザサは天然記念物に指定されている。山頂直下の池は神秘的だが、邪馬台国四国山上説によると、この池は人工のものだと言う。最短コースは徳島側の三嶺林道終点からのもので、このコースだと初心者でも2時間半ほどで登れる。数年前、ロープウェー建設問題が起こり、勝利したのは反対派だったが、彼等の「他人が多数登るのは許せないが、自分たちが頻繁に登るのは許される」という傲慢な意見はいただけない。
【写真】台風後の三嶺(「沢抜け」は人工林だけとは限りません。)
◆高知県旧53市町村の最高峰
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(県内に五座もある富士山。尚、有名峰の「伊予富士」は山名に県内の名称が付いていないので除きます。)
1. 白髪山(1769.7m)=土佐富士
県内の富士山では最高峰。この向かいのみやびの丘(1558m)から見ると、美しい富士山容をしていて、ジグザグに上っている登山道まで克明に見える。白髪山はこの標高ながらも40分ほどで誰でも登れるハイキングの熊笹に覆われた山。それだけに、休日ともなれば登山客で溢れる。が、静かな山行を楽しもうと思えば、山頂から北へ進む回遊コースを取ればいい。このコースは三嶺への縦走コースでもあるが、人は少ない。ただ、90年代後半に出版された「山と野原を歩く」にこのコースが紹介されたため、以前よりは増えてきている。
2. 鴻ノ森(299.5m)=土佐富士
この山は、高知市北西部の中高年者は学校の遠足などで子供の頃、登ったことがあるかもしれない。現在は南面はみかん畑になっている。山頂には本山氏方の神森出雲の居城、鴻ノ森城があった。永禄4年頃、長宗我部元親勢が城を攻める際、水路を断ったが、城では馬に白米を注ぎ、水のように見せたという。しかしやがて出雲は切腹、妻は北の断崖から落ちて絶命した。故に昔は「切腹ヶ森」とも呼んだ。
3. 小富士山(170m)=介良富士
シイ、カシ萌芽林やアカマツ、オンツツジ群生地として知られ、昭和期には山頂に三角点が埋設されていたが、東から南にかけての潮見台ニュータウン開発が進み、昔日の秀麗な山容は望めなくなった。現在、南東部は潮見台緑地公園となっている。
4. 小富士山(207m)=佐川富士
かつては佐川八景の一つ「小富士の暮雪」として佐川町では有名峰だった。山名の由来は、昔、駿河から赴任した役人が地元の本家富士山を偲んで名づけたというもの。JR西佐川駅南西の「富士見町」は、そこからこの山を見ると富士山型に見えることから名づけられた町名。
5. 唐岩(801m)=明治富士
「明治富士」という呼称を知る者は、現在ではこの山の登山口周辺の住民にもいない。現在、最短コースの一部が土砂崩れによって廃道化しているが、遠回りの、五在所山桑藪コースと谷ノ内コースからも上ることができる。
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【写真】明治富士
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■富士山
【写真】2002年11月、静岡県戸田村にて。(撮影:坂本誠)
数々の地点から富士を見てきたが、2番目に印象深い富士山の1つである。ちなみに、これまで見た1番の富士山は、10年近く前のクリスマスイブの東京発高知行フライト。冬の寒さに空気が研ぎ澄まされ、月明かりだけに照らされた富士山が墨絵の様に浮かび上がっていた。あのときにカメラをもっていればと、ひたすら悔やむばかりである。
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[勝手にトラックバック(2)] <四国・高知のマイナー山>
◆高知県の最高峰 『三嶺』
ご存知、高知県の最高峰にして、四国一美しいと言われる山。山頂周辺のコメツツジとミヤマクマザサは天然記念物に指定されている。山頂直下の池は神秘的だが、邪馬台国四国山上説によると、この池は人工のものだと言う。最短コースは徳島側の三嶺林道終点からのもので、このコースだと初心者でも2時間半ほどで登れる。数年前、ロープウェー建設問題が起こり、勝利したのは反対派だったが、彼等の「他人が多数登るのは許せないが、自分たちが頻繁に登るのは許される」という傲慢な意見はいただけない。
【写真】台風後の三嶺(「沢抜け」は人工林だけとは限りません。)
◆高知県旧53市町村の最高峰
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by kawauso100s
| 2006-02-11 17:39
| 森の話題