2006年 03月 24日
ヨーロッパの森林 |
松崎武彦氏
【予告編】 メルマガ : 四万十通信
■ヨーロッパの「森の再生」
ヨーロッパを旅した人はわかるだろうが、今のヨーロッパには殆ど森はない。これはもともとヨーロッパの地中海性気候がもたらした自然の状態なのだろうか、それとも人間のせいなのだろうかと、いつも疑問に思っていたものである。
ところが、ゲイル先生によれば、6,000年前はヨーロッパ大陸はは殆ど森林に覆われていた、ということである。今、草原と荒れ地と街しかないように見えるイギリスも、6,000年前は90%は原生林で覆われていた。オリーブ畑と荒れ地しかないギリシャや南部スペインでさえ、昔は森林だったそうである・・・[more]
【写真】フィンランドの森林(フィンランドはよく「森と湖の国」と言われる。確かにその通りで、湖は国土面積の16%を占め、それ以外は殆ど森である。)
◆この続きは・・・
「四万十通信 164」(18.3.25号)に掲載します。【登録】
【松崎武彦氏の『ヨーロッパの森林』シリーズは、6回の連載となります。これに加えて、高知県で唯一の森林専門家某氏の論壇を『欧州の森あれこれ』と題して、何回の連載になるかわかりませんが、シリーズ化して掲載する予定です。
その森林専門家氏から、現在、鋭意執筆中とのメールが四万十通信編集局に来ています。
『ただ今作成中なれど、深くはまりすぎて・・・・・・時間がないのよ。もちょっと待って・・・。しかし、諸般の事情により、『欧州の森あれこれ』の前座として、『物部の森林あれこれ』が先になるかもね?』とのメッセージに添付して、予告編的な「論壇」が届きました。】
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[論壇・予告編]
■森林専門家の論壇『欧州の森あれこれ』
私もヨーロッパの一部を旅しましたが、松崎氏の仰る「今のヨーロッパには殆ど森はない。」は、言い過ぎでしょう。
イギリス、ギリシャ、ヨーロッパ北部の工業地帯は行ったことがないので分かりませんが、少なくとも、北欧、東欧、ドイツ、オーストリア、スイスなどには、立派な森林地帯がありますし、森林がほとんどない、というのは当たっておりません。
現に、北欧、オーストリアなどから、ホワイトウッド(トウヒ)、レッドウッド(欧州アカマツ)として、日本にも輸入されております。
たしかに、スペインは森林が少ないという感じがしました。マドリード空港に降り立つ直前に空から見た大地には緑が少なく赤茶けて異様な感じがしました。
温暖小雨の地中海性気候に加え、山火事が多く、(イタリアが第1位約20万ha、スペイン7万5千ha)森林が成立しにくい社会環境にあるのも原因のようです。(火事の原因は、タバコの火、野外でパエリヤを作った焚き火の不始末・・・とICONAから説明を受けました。)
森林が消滅しているとか荒廃しているとか、センセーショナルな言い方をする方が多く、困った風潮です。論壇として、科学的に正確な論拠に基づく、学術的な記述が求められます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[おまけ]
♪♪松崎武彦、工学はかせ。♪♪
「北欧や東欧には十分な森林が残っている。特に北欧のフィンランド、スエーデン、ノルウェーは森林ばかりといってよい。」って言うじゃなーい。ノルウェーは国土の23%が森林で、耕地、市街地は4%、残り、73%は山岳地帯か北極に近いため樹木も育たない荒れ地。森林ばかりではなーい。 残念! 斬ーん♪♪
(以上、ギター侍調で失礼!・・・アー、でも、失礼ですが、正しいと思いますね。)
◆森林専門家氏の「論壇」も・・・
「メルマガ・四万十通信」に掲載する予定です。【登録】
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[勝手にトラックバック] <ブログ・フォーカス>
■バーチャル・シンポジウム「京都議定書と森林問題」
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ヨーロッパを旅した人はわかるだろうが、今のヨーロッパには殆ど森はない。これはもともとヨーロッパの地中海性気候がもたらした自然の状態なのだろうか、それとも人間のせいなのだろうかと、いつも疑問に思っていたものである。
ところが、ゲイル先生によれば、6,000年前はヨーロッパ大陸はは殆ど森林に覆われていた、ということである。今、草原と荒れ地と街しかないように見えるイギリスも、6,000年前は90%は原生林で覆われていた。オリーブ畑と荒れ地しかないギリシャや南部スペインでさえ、昔は森林だったそうである・・・[more]
【写真】フィンランドの森林(フィンランドはよく「森と湖の国」と言われる。確かにその通りで、湖は国土面積の16%を占め、それ以外は殆ど森である。)
◆この続きは・・・
「四万十通信 164」(18.3.25号)に掲載します。【登録】
【松崎武彦氏の『ヨーロッパの森林』シリーズは、6回の連載となります。これに加えて、高知県で唯一の森林専門家某氏の論壇を『欧州の森あれこれ』と題して、何回の連載になるかわかりませんが、シリーズ化して掲載する予定です。
その森林専門家氏から、現在、鋭意執筆中とのメールが四万十通信編集局に来ています。
『ただ今作成中なれど、深くはまりすぎて・・・・・・時間がないのよ。もちょっと待って・・・。しかし、諸般の事情により、『欧州の森あれこれ』の前座として、『物部の森林あれこれ』が先になるかもね?』とのメッセージに添付して、予告編的な「論壇」が届きました。】
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[論壇・予告編]
■森林専門家の論壇『欧州の森あれこれ』
私もヨーロッパの一部を旅しましたが、松崎氏の仰る「今のヨーロッパには殆ど森はない。」は、言い過ぎでしょう。
イギリス、ギリシャ、ヨーロッパ北部の工業地帯は行ったことがないので分かりませんが、少なくとも、北欧、東欧、ドイツ、オーストリア、スイスなどには、立派な森林地帯がありますし、森林がほとんどない、というのは当たっておりません。
現に、北欧、オーストリアなどから、ホワイトウッド(トウヒ)、レッドウッド(欧州アカマツ)として、日本にも輸入されております。
たしかに、スペインは森林が少ないという感じがしました。マドリード空港に降り立つ直前に空から見た大地には緑が少なく赤茶けて異様な感じがしました。
温暖小雨の地中海性気候に加え、山火事が多く、(イタリアが第1位約20万ha、スペイン7万5千ha)森林が成立しにくい社会環境にあるのも原因のようです。(火事の原因は、タバコの火、野外でパエリヤを作った焚き火の不始末・・・とICONAから説明を受けました。)
森林が消滅しているとか荒廃しているとか、センセーショナルな言い方をする方が多く、困った風潮です。論壇として、科学的に正確な論拠に基づく、学術的な記述が求められます。
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[おまけ]
♪♪松崎武彦、工学はかせ。♪♪
「北欧や東欧には十分な森林が残っている。特に北欧のフィンランド、スエーデン、ノルウェーは森林ばかりといってよい。」って言うじゃなーい。ノルウェーは国土の23%が森林で、耕地、市街地は4%、残り、73%は山岳地帯か北極に近いため樹木も育たない荒れ地。森林ばかりではなーい。 残念! 斬ーん♪♪
(以上、ギター侍調で失礼!・・・アー、でも、失礼ですが、正しいと思いますね。)
◆森林専門家氏の「論壇」も・・・
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■バーチャル・シンポジウム「京都議定書と森林問題」
by kawauso100s
| 2006-03-24 07:35
| 論壇