2006年 07月 19日
バイオマスエネルギー地域システム化実験事業 |
NEDOは平成17年度から他の地域への導入普及を先導するモデル的なバイオマスエネルギー地域システムの構築を目的とした実験事業を開始しました。
この実験事業は、平成21年度までの5年間に、バイオマスエネルギーの資源としての木質系バイオマスの収集運搬を含めた経済性を実証して、先導的なモデルを構築しようというものです。
全国で、食廃系、草本系などの木質系以外のバイオマス種を対象とした事業地は3箇所。木質バイオマスを対象とした事業地は、高知県仁淀川町をはじめ、山口県、山形県最上町、岡山県真庭市の4箇所です・・・[more]
[more]=「四万十通信200」(18.7.22号)に掲載。【登録】
◆木質バイオマスガス化発電システム
◆NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
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■高知県仁淀川流域エネルギー自給システムの構築
仁淀川町(藤崎富士登町長)では、このうち「収集運搬システム」について、NPO土佐の森・救援隊(橋詰寿男理事長)と業務再委託契約を締結しました。(18.4.3)
(目的)
平成19年度から開始する実験事業に先立ち、「間伐切り捨て時のバイオマス収集運搬システムの詳細検討」を行う。
(内容)
1.現状の作業時間・作業形態の詳細データ提供
2.バイオマス収集方法の詳細検討
3.バイオマス運搬方法の詳細検討
4.実験実施候補地の選定
5.バイオマス収集実験の詳細計画策定
6.システムに必要な設備(林内作業車等)の詳細仕様検討
【写真】林内作業車の研修会(NPO土佐の森・救援隊)
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◆集積運搬システムの実証検討
NPO土佐の森・救援隊では、地産地消・地域循環を前提として設定した地域内で、有効利用されていないバイオ資源を新規な取り組みにより、効率的・経済的に収集運搬するシステムを実証検討します。
実証検討するにあたって、NEDOから提示された条件は、『特定の地域や条件でのみ成立するものでなく、他地域への普及・波及が普遍的に期待できるものであるもの』『木質バイオマスのチップ化などは、特段の新規性が認められない』というようなことでした。
とにかく『新規な取り組み』ということが必要不可欠な条件でしたが、企業とNPOとが単に資金、マンパワーを提供するだけの協働関係ではなく、社会活動の一環として、パートナーシップを前提とした「協働関係」が、『新規な取り組み』ということで、NEDOから認定されたものです。
カワサキプラントシステムズにより提案された、NPOとの協働による収集運搬システムが『新規な取り組み』と評価され、17年度・18年度に、NPO土佐の森・救援隊が実証検討を行うことになりました。
◆ 『未来の森』で間伐材集積・搬出体験 【写真】
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[勝手にトラックバック] <バイオマス情報ー高知>
■国の政策とバイオマスエネルギー
おそらく100年前、日本中で使われるエネルギーの大半は森林から得られていました。今、全エネルギー使用量に対する森林バイオマスの比率は、0.1%以下です。これは、世界で一番低い数字と思います・・・[more]
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[イベント情報] <ぷらっとこうち「情報告知板」より>
■集積運搬システムの実証検討の現地活動
◆森林ボランティア活動
NPO土佐の森・救援隊では、いの町本川の「未来の森」で『未来の森づくりプロジェクト』の一環として、小規模林産事業収集・搬出実験の現地活動を行います。
林地残材をバイオマス資源として利用しよう、というプロジェクトです。誰でも「森林ボランティア活動」として参加できます。
・月日 : 9月23日
・場所 : いの町本川「未来の森」
*詳細は、高知県のための掲示板「デジ森・イベント情報」に掲載します。
by kawauso100s
| 2006-07-19 06:11
| バイオマス