2007年 01月 17日
論壇:限界集落(大野晃氏) |
【写真】限界集落/椿山(高知県池川町・現仁淀川町)
<井上 強・写真集「自賛他賛」より>
■山村環境社会学序説・その1
「限界集落」の概念を世に出した高知大名誉教授で現長野大教授の大野晃氏の著者「山村環境社会学序説~現代山村の限界集落化と流域共同管理」(農山漁村文化協会刊)が、第16回高知出版学術賞に選ばれました。
高知出版学術賞は、高知県に緑のある優れた学術出版に贈る高知市文化振興事業団の権威ある賞です。
「山村環境社会学序説~」は大野氏が、高知県内の山村などを30年近く歩いて実態調査をしてきた資料を基にまとめられたものです。
山村地域、住民の危機的状況を打開するための具体策も提言しており、高知出版学術賞の審査委員長の中内光昭・元高知大学長は「山村の崩壊を解明する新しい学問の枠組みを作った功績は大きい。足で集めた膨大な資料は高く評価され、高知だけの話ではない」と絶賛しました。
大野氏は高知市の「かるぽーと」で行われた受賞式で「『限界集落』は高知の風土と生活者の中から教えていただき、私が表現した。山や川を流域で共同管理することがこれから重要だ。日本の人と自然の豊かさを今後も考えていきたい。」と述べました。
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◆山村環境社会学序説ー現代山村の限界集落化と流域共同管理
(農山漁村文化協会 ・2005-03-31出版)
by kawauso100s
| 2007-01-17 05:47
| 論壇