2007年 07月 13日
樋口真吉企画展(高知県立坂本龍馬記念館) |
■知られざる龍馬の「師」 樋口真吉伝(上)
『高知県立坂本龍馬記念館だより「飛騰」(2007年2月 第60号)』より
◆真吉と龍馬との出会い
龍馬は嘉永3〔1850〕年、初秋から晩冬にかけて中村に滞在した。16歳である。これは文献からは確認できないが「維新土佐勤王誌」には載っている。
中村に残る古老の話〔「龍馬さんは仕事の段取りがよかった」〕、また『龍馬昼寝の松』が渡川〔中村の人々は四万十川をこう呼ぶ〕の右岸にあった、などの伝承を考え合わすと、私は龍馬が中村に来たのは事実と思う。
前年この年と、四万十川流域では洪水破堤の水害記録があるから藩営工事が行われ、動員された老父の代理として来たのであろう。
かれはすでに高知で日根野道場へ通い、剣術を習い始めていた。工事の非番の日には中村の剣道場をのぞいたであろう。郡奉行所のすぐ西側の小高い山のふもとに中村唯一の道場があった。
真吉と龍馬との出会いの場所だ。
道場の窓から稽古をのぞく見物客、そのなかから頭ひとつ抜きんでたクセ毛の少年。真吉は板敷きの道場に呼び入れたに違いない。見るからに大石流に適した体躯。そして無類の明るさ。(南寿吉)
◆真吉企画展 (坂本龍馬記念館・高知市)
10月1日~12月16日まで開催。
四万十通信社(バーチャル四万十川博物館)では、四万十川の土佐中村で、真吉と龍馬が出会った経緯を記している「けんけん日記」(題して「竜馬が四万十川にゆく」)を公開しています。
◆龍馬、四万十川へ
『高知県立坂本龍馬記念館だより「飛騰」(2007年2月 第60号)』より
◆真吉と龍馬との出会い
龍馬は嘉永3〔1850〕年、初秋から晩冬にかけて中村に滞在した。16歳である。これは文献からは確認できないが「維新土佐勤王誌」には載っている。
中村に残る古老の話〔「龍馬さんは仕事の段取りがよかった」〕、また『龍馬昼寝の松』が渡川〔中村の人々は四万十川をこう呼ぶ〕の右岸にあった、などの伝承を考え合わすと、私は龍馬が中村に来たのは事実と思う。
前年この年と、四万十川流域では洪水破堤の水害記録があるから藩営工事が行われ、動員された老父の代理として来たのであろう。
かれはすでに高知で日根野道場へ通い、剣術を習い始めていた。工事の非番の日には中村の剣道場をのぞいたであろう。郡奉行所のすぐ西側の小高い山のふもとに中村唯一の道場があった。
真吉と龍馬との出会いの場所だ。
道場の窓から稽古をのぞく見物客、そのなかから頭ひとつ抜きんでたクセ毛の少年。真吉は板敷きの道場に呼び入れたに違いない。見るからに大石流に適した体躯。そして無類の明るさ。(南寿吉)
◆真吉企画展 (坂本龍馬記念館・高知市)
10月1日~12月16日まで開催。
四万十通信社(バーチャル四万十川博物館)では、四万十川の土佐中村で、真吉と龍馬が出会った経緯を記している「けんけん日記」(題して「竜馬が四万十川にゆく」)を公開しています。
◆龍馬、四万十川へ
by kawauso100s
| 2007-07-13 10:15
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