軽架線(土佐の森方式) |
『土佐の森方式』の軽架線は、土佐の森・救援隊が林地残材を活用するために考案したオリジナルの集材・搬出システムに使われています。
このシステムは、シンプルな架線(ワイヤー、滑車、ナイロンスリングの組み合わせ)に軽ウインチ(単独エンジン&林内作業車のウインチを利用)を使った集積作業、及び林内作業車による搬出作業を組み込んだものです。
林地の状況により、作業工程・作業量はものすごく違いますが、おおむね、1日の森林ボランティア活動(ボランティアが4人一組のチーム)で、4tトラック1台分の林地残材を搬出することが出来ます。
【軽架線・その1】
中古の軽ウインチ(二人で担げる重さで、軽トラで簡単に移動できます。)を使用した、典型的な『土佐の森方式の軽架線』です。
架線の設置は簡単で、100mの架線でも、30分もあれば完了します。
ウインチを操作しているのは専任指導講師の山中さん(中土佐町/合路製作所)。
滑車の付け方を写真で記録に残しておきます。
【軽架線・その2】
こちらは、自伐林家の安藤さん(いの町吾北/青年の山林研G)による『土佐の森方式の軽架線』です。軽ウインチ、架線の設置にはなかなかノウハウがあり、マスターするまでには時間が掛かります。
特徴は架線下にある材を素早く直引きで集材できることです。主線をエンドレスにしているので、林地残材の上下移動が可能です。
いの町本川の「未来の森」に、青年の山林研Gのメンバーが自作の「移動式(自送)ウインチ」を持ち込んでくれ、現在、『土佐の森方式の軽架線』による林地残材の集積・搬出の研修会を実施しています。専任指導講師は安藤さんです。
間伐対象林地内に張られた、『土佐の森方式の軽架線』です。このように、何処にでも、簡単に、架線をすぐ設置することができます。
「未来の森」では、四万十川方式の作業道を使って、林内作業車で、林外まで搬出しています。