2008年 09月 05日
市川浩司氏の東京通信 |
[第2報]
主宰者 : 市川浩司氏 【プロフィール】
【写真】アイジョージ氏/右から三番目と遭遇(新橋の居酒屋Sにて)
■林業・森業情報・その2
〇小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動を推進する「ふるさと子ども夢学校」フェアin東京が、8月25日、大手町のJAビルで開催される。高知からは、幡多広域観光協議会が同プロジェクトに手をあげられている。
【写真】会場の模様/JAビル・2008.8.25
〇山の管理を請け負う㈱多摩農林は、杉や桧の間伐材を使って「薪窯パン工房 木の葉」(青梅市)の建設・運営をしている。パン教室も開かれ、薪を燃やした(毎朝30kgを燃やす)余熱だけで300個以上のパンを焼くことができるという。(読売新聞8月31日(日)武蔵野版)
〇品川区と同区の建築業者や建築士、日大理工学部の岡田章教授(建築構造工学)らは、木造住宅を手軽に耐震化できる「品川シェルター」(壁に木の格子を張る工法)の開発を進めている。短期間に安価で、住宅の外壁にも内壁にも取り付け可能で、地震の揺れを吸収して建物への影響を軽減するよう。高価な木材を使わなくても良いらしい。(朝日新聞東京版9月4日(木)朝刊)
〇宮崎県木材需要拡大推進会議主催の「杉コレクション2008」は㈱内田洋行新川オフィス(東京都中央区新川)で、9月17日に同コレクション一次選考会を開催する。(他県情報)
◆ 「ふるさと子ども夢学校」フェアin東京の模様
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[ひとくちメモ]
■子ども農山漁村交流プロジェクト(愛称:ふるさと子ども夢学校)
このプロジェクトは、平成19年6月に、都市と農山漁村の共生・対流に関するプロジェクトチーム(副大臣PT)が、農林水産省、総務省、文部科学省の連携施策として打ち出したもので、今後5年間で、全国2万3千万校の小学校(1学年約120万人)を目標に、農山漁村(約500地域)において1週間程度の交流・滞在の推進するもの。
農林水産省(財団法人都市農山漁村交流活性化機構)が中心になって、受入体制の準備は万全(高知県では四万十川をメインに幡多広域観光協議会が準備しています。幡多広域観光協議会は第5回オーライ!ニッポン全国大会でグランプリを獲得しています!)のようですが、肝心の文部科学省(学校側)の体制はどうなのでしょうか?「学校行事」(下記「資料」参照)として行う学校が果たしているのでしょうか?「旅行(遠足)行事」の修学旅行代わりに実施する学校は少しはいるでしょうが、かっての林間学校、臨海学校のように「学校集団宿泊的行事」、「勤労生産・奉仕的行事」として行う勇気のある学校が数校でもあれば良いのですが・・・
学習指導要領に定められた学校行事の内、①の儀式的な行事には教育委員会も学校当局も力をそそぐけれど、⑤になるほど無視、無関心という教育現場の実態が、現代の学校教育の混迷の元凶ではないかと思うのは、編集子ひとりでしょうか・・・ん?
◆土佐の森・救援隊が行った「林間学校・プロジェクト」!
土佐の森・救援隊では、「林間学校」を企画し、都市部の小学校にアプローチしましたが、「学校行事」として行うことなど、全く眼中にない、というのが現在の学校教育現場の実態でした。(結果、学校長のPTAへの紹介で、数名の小学生が参加したのがやっとでした。)
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[資料]
■学校行事
学習指導要領では、次の通り5つに分類されている。
①卒業式などの『儀式的行事』
学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなるような活動である。そのうち、入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものと学習指導要領では定められている。
②文化祭などの『学芸的行事』
平素の学習活動の成果を総合的に生かし、その向上の意欲を一層高めるような活動である。
③運動会などの『健康安全・体育的行事』
心身の健全な発達や健康の保持増進などについての理解を深め、安全な行動や規律ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯感の涵(かん)養、体力の向上などに資するような活動である。
<ここまでの行事は、日本全国何処の学校でも行っているようです。問題は、ここから先の行事です。昨今、集団生活の在り方や公衆道徳に欠如した若者、勤労の尊さや創造することの喜びを知らない青年が多いのは、これらの行事が学校教育の中で行われていないのが原因では・・・と考えるのは穿ちすぎでしょうか?>
④修学旅行などの『旅行(遠足)・集団宿泊的行事』
平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動である。
⑤就業体験などの『勤労生産・奉仕的行事』
勤労の尊さや創造することの喜びを体得し、職業観の形成や進路の選択決定などに資する体験が得られるようにするとともに、ボランティア活動など社会奉仕の精神を養う体験が得られるような活動である。
土佐の森・救援隊では、⑤の受入体制は万全ですので、小・中学校も学校行事として対応して欲しいもの、と考えています(事務局)
主宰者 : 市川浩司氏 【プロフィール】
■林業・森業情報・その2
〇小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動を推進する「ふるさと子ども夢学校」フェアin東京が、8月25日、大手町のJAビルで開催される。高知からは、幡多広域観光協議会が同プロジェクトに手をあげられている。
【写真】会場の模様/JAビル・2008.8.25
〇山の管理を請け負う㈱多摩農林は、杉や桧の間伐材を使って「薪窯パン工房 木の葉」(青梅市)の建設・運営をしている。パン教室も開かれ、薪を燃やした(毎朝30kgを燃やす)余熱だけで300個以上のパンを焼くことができるという。(読売新聞8月31日(日)武蔵野版)
〇品川区と同区の建築業者や建築士、日大理工学部の岡田章教授(建築構造工学)らは、木造住宅を手軽に耐震化できる「品川シェルター」(壁に木の格子を張る工法)の開発を進めている。短期間に安価で、住宅の外壁にも内壁にも取り付け可能で、地震の揺れを吸収して建物への影響を軽減するよう。高価な木材を使わなくても良いらしい。(朝日新聞東京版9月4日(木)朝刊)
〇宮崎県木材需要拡大推進会議主催の「杉コレクション2008」は㈱内田洋行新川オフィス(東京都中央区新川)で、9月17日に同コレクション一次選考会を開催する。(他県情報)
◆ 「ふるさと子ども夢学校」フェアin東京の模様
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[ひとくちメモ]
■子ども農山漁村交流プロジェクト(愛称:ふるさと子ども夢学校)
このプロジェクトは、平成19年6月に、都市と農山漁村の共生・対流に関するプロジェクトチーム(副大臣PT)が、農林水産省、総務省、文部科学省の連携施策として打ち出したもので、今後5年間で、全国2万3千万校の小学校(1学年約120万人)を目標に、農山漁村(約500地域)において1週間程度の交流・滞在の推進するもの。
農林水産省(財団法人都市農山漁村交流活性化機構)が中心になって、受入体制の準備は万全(高知県では四万十川をメインに幡多広域観光協議会が準備しています。幡多広域観光協議会は第5回オーライ!ニッポン全国大会でグランプリを獲得しています!)のようですが、肝心の文部科学省(学校側)の体制はどうなのでしょうか?「学校行事」(下記「資料」参照)として行う学校が果たしているのでしょうか?「旅行(遠足)行事」の修学旅行代わりに実施する学校は少しはいるでしょうが、かっての林間学校、臨海学校のように「学校集団宿泊的行事」、「勤労生産・奉仕的行事」として行う勇気のある学校が数校でもあれば良いのですが・・・
学習指導要領に定められた学校行事の内、①の儀式的な行事には教育委員会も学校当局も力をそそぐけれど、⑤になるほど無視、無関心という教育現場の実態が、現代の学校教育の混迷の元凶ではないかと思うのは、編集子ひとりでしょうか・・・ん?
◆土佐の森・救援隊が行った「林間学校・プロジェクト」!
土佐の森・救援隊では、「林間学校」を企画し、都市部の小学校にアプローチしましたが、「学校行事」として行うことなど、全く眼中にない、というのが現在の学校教育現場の実態でした。(結果、学校長のPTAへの紹介で、数名の小学生が参加したのがやっとでした。)
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[資料]
■学校行事
学習指導要領では、次の通り5つに分類されている。
①卒業式などの『儀式的行事』
学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなるような活動である。そのうち、入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものと学習指導要領では定められている。
②文化祭などの『学芸的行事』
平素の学習活動の成果を総合的に生かし、その向上の意欲を一層高めるような活動である。
③運動会などの『健康安全・体育的行事』
心身の健全な発達や健康の保持増進などについての理解を深め、安全な行動や規律ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯感の涵(かん)養、体力の向上などに資するような活動である。
<ここまでの行事は、日本全国何処の学校でも行っているようです。問題は、ここから先の行事です。昨今、集団生活の在り方や公衆道徳に欠如した若者、勤労の尊さや創造することの喜びを知らない青年が多いのは、これらの行事が学校教育の中で行われていないのが原因では・・・と考えるのは穿ちすぎでしょうか?>
④修学旅行などの『旅行(遠足)・集団宿泊的行事』
平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動である。
⑤就業体験などの『勤労生産・奉仕的行事』
勤労の尊さや創造することの喜びを体得し、職業観の形成や進路の選択決定などに資する体験が得られるようにするとともに、ボランティア活動など社会奉仕の精神を養う体験が得られるような活動である。
土佐の森・救援隊では、⑤の受入体制は万全ですので、小・中学校も学校行事として対応して欲しいもの、と考えています(事務局)
by kawauso100s
| 2008-09-05 06:26
| 東京通信